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NEWS2018.11.01
NEWS2018.11.01
50周年 謝恩昼食会
平成30年11月1日、サンワ化工50周年を記念して綾部工場、和知工場の食堂で謝恩昼食会を開きました。
以下はその場での挨拶です。
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サンワ化工の設立は昭和43年9月27日です。
私の父が創業した会社で今年50周年を迎えます。
現在のお客様、ダイキン工業様とはその2年後、昭和45年、大阪万博の年から取引を開始し、現在までご愛顧頂いております。
多くの人の努力の上に現在の当社があり、ここに至るまで当社を支えて下さった方々、そして今現在こうして支えて下さっている真最中の皆様に、改めてお礼申し上げます。
少し硬い話になりますが、東京商工リサーチの調べによると2017年に倒産した企業は8,405社。その中で業歴30年以上の会社が31.2%を占めているそうです。つまり歴史の長い「老舗」企業ほど年々倒産確率が高くなっているのです。それはなぜか。
時代の変化についていけないからです。
進化論で有名なダ―ウインの言葉に「最も強い者が生き残るのではない、唯一生き残るのは変化できるものである」という言葉があります。
これは生物だけではなく会社にも当てはまります。
歴史ある会社ほど、自分たちだけがそう思っている「過去の栄光」に拘り、変化を軽く見て受け入れない。
一昔前にはパソコンを使えないことをあたかも「職人の誇り」のように豪語していた人も居ましたが、そんな人はとっくに消えてしまいました。
今後はパソコンどころではありません。当社の「ものつくり」もAI 、IOTという波に無縁でいられるはずもなく、必然、大きく変わっていきます。
私は50年という年数に、喜びよりも「責任感」と「危機感」を持っています。
「何や50周年でこの程度か。ホテルでも借りて盛大な式典をやらんかい」・・・と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、競争の真最中にそんな悠長なことは致しません。
50周年という「節目」は感謝とともに、良い意味で、過去に決別し、変化を受け入れる「節目」でもあります。
このささやかな昼食会は、会社の、そして私の、そのような決意とも受け止めて下さい。
このような重たい話をするとあまり食もすすまないかもしれませんが、「即今、当初、自己」という禅の言葉があります。
意味は、「今、ここで、私が出来ることをする」という意味です。
過ぎ去った過去は、反省こそすれ、後悔してはいけません、また、どうなるかわからない未来を思い描いて不安視し、萎縮してもいけません。自分が何かできるのは、今、この瞬間だけだ、という意味です。
方向性をしっかり定めた上で、今この瞬間に、その方向へ力を集中しましょう。
それで・・・たちまち、この瞬間に皆様にして頂けることは、目の前にあるお弁当を楽しく、おいしく召し上がって頂くことです。
そしてパワーを付けて、午後の仕事に励んで下さい。
最後になりましたが皆様と、皆様のご家族がこれからも元気で、明るい毎日を送って頂けることを心から願っております。
この会社に、縁あってご入社頂いたことを、「よかった」と思って頂けるように、私も励みます。
今後とも、宜しくお願い致します。
創業者、父の若かりし頃。抱かれているかわいい赤ちゃんは・・・私です。
今の私からは想像もつきませんね・・・
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平成30年11月1日
サンワ化工株式会社 代表取締役 塩見泰樹